『リーンスタートアップ』を読んで(3)
第九章 バッチサイズ
- バッチサイズが小さい方が実は作業効率が良いという話は初めて聞いた。
- "免疫系"か、いい言葉だな。確かに、最近のシステムは生物に近い。まあ、生物もそもそも細胞が多数集まって出来ている"システム"なのだから突拍子もない話ではない。
第十章 成長
- 三種類の成長エンジン。特に目新しいものは無し。悪い意味じゃなくて。
- 「製品と市場のフィット」と「ピボット」は別問題。胸に刻むべし。
第十一章 順応
- 「5回のなぜ」、これも実行者の資質に大きく左右されるメソッドだと感じる。
- それぞれの「なぜ」の改善に比例投資。なるほど。
- 単に原因を探り、改善するだけでなく、参加メンバーの学びにもつながるというのは盲点だった。
第十二章 イノベーション
- 通常業務と革新が同居する大企業の話が興味深い。いわゆる“抵抗勢力”は人として当然の反応。潰すのでも隠れるのでもなく、うまく同居することが重要。
- ふと気づいたが、Webサービスが新UIを提供するとき、新UI切替のリンクをページ内に表示することがあるが、あれをクリックするのは「アーリーアダプター」だな。一方、一斉に新UIに切り替えたとき旧UIへのリンクをクリックするのは・・・「ラガード」。「レイトマジョリティ」も含まれるかな?
- 企業には4種類の仕事、開発→成長→最適化→レガシーがあり、それぞれで求められるものが違う・・・う〜ん、最初の二つは分けるべきなのかな?自分は2〜3種類かと考えていたけれど。
- 「リーン・スタートアップとは枠組みであって一定のステップを踏襲すればいいわけではない」。ただ真似だけするつもりはさらさらない。しっかり、エッセンスと事例とに分けて吸収したい。改めて自分に言い聞かせる。
- そして、これが本になってるということは“過去の話”だということも強く意識しないといけない。今は既に、この方法ではスピード不足かもしれないのだから。
第十三章 エピローグ〜無駄にするな
- 「無駄にするな」か。結果的には無駄になってない場合も有るが、自分は割とほいほいドメインを変えるからもっと意識していい。
- マネジメント関連の改革はすべてエンジニア主導で行われた。世界的なIT企業のトップがエンジニア出身ていうのもそれと関係あるのかな。
第十四章 活動に参加しよう
- 参考情報のインデックスなのでパス
総論
今まで個人でいろいろやって、MVPを作る手法も実は自力で考案・実行済みで(確かに、速やかにフィードバックが得られたっけ)、そこからたどりついた結論は「成功の要因は複雑で、人の手では制御不能。すなわち、運次第」だった。
そんな感じで、自分は祈祷に頼る“古代”から抜け出せずにいたわけだが、この本には科学的手法による“近代”の姿が示されている。これを手引きにタイムスリップしようと思う。